新地の竹青
25年間贔屓にさせてもらっている、笑福亭三喬師匠の落語会のために大阪へ行ってまいりました。さすがに笑福亭松喬門下の筆頭弟子である三喬さんの人気は抜群で、大入り満員の大盛況でした。内容も本当にすばらしい出来でした。崇徳院を聞いてハンカチが必要なほど涙を流して笑い転げたのは始めての経験でした。今まで何十回といろんな崇徳院を聞きましたが、細かなディテールをちりばめて、また人物を生き生きと描き直して、べたな噺が蘇ったようでした。余韻に酔いしれて最終に乗り遅れてしまいました。
ところで、落語会の世話役のお一人が、実は水上先生と懇意にされていた方だということも、今回の大発見でした。なんと、あの北新地のバー、水上先生が命名されたという「竹青」に何度もご一緒されたそうでんねん。「えー、ほんまですか。まだ、その店ありますのん」「あーもうないわ、変わってしもうたなあ。」「やっぱりもう無いんですね」「けど、場所は覚えてるさかい、今度おしえたるわ」「おおきに、すんません。お願いします。」 竹青いうおにぎり屋さんが、新地のそばにありますけども、ここは関係ないと思います。2年程前、新地の近くの超一流外資系ホテルのコンシェルジュのお姉さまから、「お泊りになっているお客様が、水上勉先生ゆかりのバーをお探しになっていらっしゃいます。お心当たりおまへんか」と連絡があったときに、探したのですがみつからへんかったのです。もうそのときには、替わっていたんだと思います。けど、三喬師匠の落語会から水上先生の「竹青」に繋がるなんてねえ。びっくりですわ。
by suijyoben
| 2007-07-08 22:55
| 水上勉の仲間たち
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