水上勉はいいねえ

TVドラマ版 飢餓海峡

d0097697_0293616.jpg家族ぐるみのお付き合いでお世話になっているU君から、DVD4枚を頂きました。若山富三郎演じるTV版飢餓海峡が録画されています。感謝感激です。うわさには聞いておりましたが、見たことはありませんでした。衛星チャンネルで放送されたものだそうです。映画や小説とはまた違った味わいの見事な作品です。瀬戸内寂聴さんの記事によれば、水上先生は文士劇にかなり入れ込んで役作りをされていたそうです。そんなことを考えながら、このドラマを見ていると、水上先生ひょっとして、役者志望だったんかなあ、と想像してしまいます。ルックスといい、台詞回しといい、表現力といい、三拍子そろった役者としても成功されていたんじゃあないでしょうか。ご希望の方ご連絡くだされば、このU君ご好意のDVDを貸し出しいたします。
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# by suijyoben | 2007-11-09 00:30 | 水上勉作品

奇縁まんだら

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いやあ、ずいぶんのご無沙汰申し訳ございません。何がどうしたと理由などありません。単なる登校拒否、出社拒否、怠け癖てなもんでございます。いろいろとご心配をおかけいたしましことお詫び申し上げます。こころを入れ替えまたがんばります。

今日、仕事から戻りますと、封書が届いておりました。親友のS君からで、中には日本経済新聞の切抜きと手紙が入っておりました。土曜日の日経新聞に、瀬戸内寂聴さんが「奇縁まんだら」と題して、交遊録みたいなものを書かれています。横尾忠則さんが画を担当されていて、すごい贅沢ですけども。最近のそのコラムが、水上先生についてのものなので、気を利かしたS君がわざわざ郵送してくれたのでした。きっとこのブログが長い間止まっていることに、こころを傷めていたらしい親友の気遣いに感謝感激です。
手紙には、久し振りに上京して、若い頃住んでいた井の頭線沿線を散策したことなどが、書かれていました。お互い共通の記憶もたくさんありますが、「あのときああすれば、よかったのか」なんて考え出すときりが無い。でも、水上先生ならそこからでも話の一つや二つは出来たのではないでしょうか。ここが作家とちがうところでしょうか。
日経の記事は、さすがに寂聴さんの言いたい放題、今となっては誰も文句は言えないので、気持ちいいくらいズバズバ書かれています。文士劇のこと、講演会のことなど、水上先生の息遣いが感じられる内容です。共通の記憶と確かな信頼感による愛情あふれる文をぜひご一読ください。10月27日、11月3日、11月10日と続きます。
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# by suijyoben | 2007-11-07 22:14 | 水上勉の仲間たち

脚下照顧第2号発行できたー

てなこといっても、だーれも待っていた人はいないと思いますが、ようやく第2号できました。
クリックしていただくと大きくなって、読める大きさになるとおもいます。遅くなると遅くなっただけ、書くべきことが多くなってきて、やはりもっと早く予定通りに6月頃に出すべきでした。反省しています。第3号は11月までには、いや、年内には、いや年明け早々には出したいと思います原稿料は出ませんが、投稿大歓迎ですので、水上先生に関して書いてください。お願いします。今回の目玉は、なんといっても福井市にある橘曙覽記念文学館の内田学芸員さんに寄稿していただいた記事です。すばらしい展示のバックグラウンドには、やはり竹林という共通項があったのでした。郵送いたしますので、ご遠慮なくご連絡ください。一応3000部刷りました。d0097697_234654.jpg
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# by suijyoben | 2007-08-21 23:11 | 水上勉の仲間たち

水上勉先生を想う会

どうでもいいことですが、ともかく暑いですわ。人の体温超えてますからね。残暑お見舞申し上げます。さて、
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水上勉を想う会
水上勉先生が物故されて3年。追悼の気持ちを込めて、
水上先生と親交・交流のあった方々、その仲間たちを集め
「想う会」を開催いたします。ぜひご出席ください。
日時/2007年9月9日(日)14:00.17:00
会場/スタジオ73 TEL072-661-7300
http://www.saxonz.com/studio73
(高槻市高槻町6-26/JR高槻駅歩3分、阪急高槻市駅歩5分)
参加費/1000円
主催/ブンナプロジェクト準備委員会(きよの絵本劇場、お母さん大学)
協力/水上勉を偲ぶ会、スタジオ73、えほんばたけの会

水上勉の仲間たちへ
影竹庵箒階清勉居士こと、水上勉先生が肺炎のため永眠されたのは、平成16年9月8日午前7時16分のことだ。85歳であった。当時、若州一滴文庫の事務局長をしていた私は、その日も朝の開館準備をして、正門脇の階段を掃いていた。竹林の影がくっきりと映って残暑厳しい一日の始まり。全くもっていつもと同じ朝だった。そのとき携帯電話がかかってきた。仲良くしている記者からだった。遠慮がちに、しかしはっきりと「水上先生どうかされた?」「え、先生は信州やで」「何か連絡入ってへん? 長野支局から未確認情報が入ってきて、福井で確認しろと…」。それからのことは断片的にしか覚えていない。青天の霹靂というか、盆と正月が一緒に来たというような一日で、気がつけば、信州の先生の仕事場に駆けつけていた。そんな思いをされた方は、ずいぶん多かったと思う。それほど突然に先生は逝かれたのだ。過去のお礼を申すべき間もなく、常日頃の不義理を詫びる猶予もなく、今後のご指導をいただく時間とてなかった。あっさりと静かに旅立たれたのだった。今年もご命日が近づいてきた。9月9日午後2時から、高槻のスタジオ73で「水上勉を想う会」(ブンナプロジェクト準備委員会)が開催される。「ブンナよ、木からおりてこい」を絵本劇場という形にして、全国をくまなく回った清野友義さんを中心に企画が進んでいる。清野さんは現在、脳梗塞のリハビリ中だが、「お母さん大学」を主宰する横浜のトランタンネットワーク新聞社のサポートを得て、今回の復活公演に賭ける。かつて若州人形座の語りを務めた天光軒新月さんが、浪曲「越前竹人形」を披露し、絵本作家の田島征彦さんは、水上先生の竹紙に染めた「みみずのかんたろう」を自ら読み語り、島野千鶴子さんによる「ブンナ」の原画展も併設する予定。このほか津軽三味線や尺八の師匠など水上先生ゆかりの方々が多数集まり、ともに供養の時間を過ごすので、皆様にもご参加いただき、コメントなどを頂戴したい。
ところで、今年から来年にかけ、「ブンナ」が一大ブームになる予感がする。きっかけは、宮本亜門氏がプロデュースするワシントンDC公演。いよいよ「ブンナ」がブロードウェイに進出するかもしれない。一方、青年座は26年ぶり2回目の「ブンナ」中国公演が決定。大阪の劇団潮流も「ブンナ」独り語り公演を開始した。そして、きよの絵本劇場の完全復活。これを機に、改めて「ブンナよ、木からおりてこい」を読んでいただきたい。
(水上勉を偲ぶ会代表 西村光弘)
問合せ/トランタンネットワーク新聞社 ブンナプロジェクト準備委員会
TEL045-444-4030 FAX045-444-4031
E-mail:info@30ans.com http://www.30ans.com
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# by suijyoben | 2007-08-14 12:37 | 水上勉の仲間たち

ブンナを生んだ男

京都労演50周年記念・連続演劇講座第5弾☆  d0097697_21594221.jpg
『夢を追う舞台制作者 ―ブンナを生んだ男― 』
 ~水谷内助義さんをむかえて~ 
  とき:8月3日(金)午後7時~8時30分  
  ところ:ハートピア京都(地下鉄「丸太町駅」下車すぐ)
    ※会員無料(会員外500円)
 連続演劇講座のトリを飾っていただくのはこの人! 水谷内助義さんです!!
 水谷内さんは劇団青年座代表で、日本新劇制作者協会会長。強烈な印象を残した伝説の例会『ブンナよ、木からおりてこい』(1981年)の制作者であり、その他数多くの作品上演に携わってこられました。今回の講座では、創作劇を生み出す楽しさ、難しさ、観客に望むこと等など、縦横に語っていただきます。ご期待ください。


ということで、行って参りました。いやあ、京都まで行った甲斐がありましたですよ。とても楽しい夢いっぱいの演劇論でした。年季の入った演劇ファンやないので、わからへんところも多々ありましたが、新劇の過去の歴史、偉人達や現在の課題、未来の可能性などなど、ためになりました。華やかな世界だと思いますが、いろいろと大変なんですねえ。
宮本亜門プロデュースによる、ブンナ米国公演はお知らせしていましたが、なんと、青年座は26年ぶりの中国公演だそうです。1981年日中文化交流協会での公演が初回でした。今回は9月21日から10月1日の間に北京と南通市で4回の公演やそうです。きよの絵本劇場の復活、劇団潮流の公演もあって、いやあほんまに、ブンナの一大ブームが来そうですね。
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# by suijyoben | 2007-08-11 22:04 | 水上勉の仲間たち

松村禎三さん逝く

d0097697_2121154.jpg 1969.02 霞 作:水上勉、演出:木村光一 新派    1969. 北野踊り 作:水上勉、演出:木村光一 新派   1969. 狩野芳涯 作:水上勉、演出:村上知義 前進座    1971. 雁の寺 作:水上勉、演出:木村光一 松竹演劇     1971. 緋の雪 作:水上勉、演出:木村光一 東京歌舞伎座    1971. 天正戦暦姥架橋 作:水上勉、演出:村山知義 前進座     1972 飢餓海峡 作:水上勉、演出:木村光一 文学座    1972 心中天の橋立 作:水上勉、演出:木村光一 芸術座    1973 越前竹人形 作:水上勉、演出:木村光一 五月舎    1974 越後つついし親不知 作:水上勉、演出:木村光一 五月舎    1974 湖の琴 作:水上勉、演出:観世栄夫 芸術座    1974 はなれ瞽女おりん 作:水上勉、演出:早野寿郎 手織座    1975 五番町夕霜楼 作:水上勉、演出:木村光一 文学座    1975 弥陀の舞 作:水上勉、脚色・演出:津上忠 前進座    1980.04 釈迦内柩唄 作・演出:水上勉 前進座   1980 はなれ瞽女おりん 作:水上勉、演出:木村光一 五月舎    1983 越前紙漉き唄 作:水上勉、演出:津山忠 前進座

これでもまだ、全てではありません。まだまだあるはずです。松村先生と水上先生は、軽井沢の別荘のお隣さん同士だったとお聞きしました。そんなご縁もあって、これほどたくさんの作品が出来たのだと思います。一滴文庫の劇場の備品として、かなり古ぼけた外国製と思われるアップライトのピアノがあります。一度、修理をお願いしたのですが、メーカーも今は無く、無理だといわれてしまいました。そのピアノも松村先生からの頂きものだとわかり、それからもちゃんと保管してあるはずです。きっと再び、あっちの世界でコラボレーションされているのだと思います。合唱、じゃなかった合掌。
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# by suijyoben | 2007-08-11 21:28 | 水上勉の仲間たち

お吉 

東京都杉並区にお住まいの水上勉先生のファンの方から、電話を頂きました。「今ね、お吉を3ちゃんでやってるのよ。それで思い出してさあ、電話したんだけど」「はあ、オキチ・・・・おちちとちがうんですか」「お吉よ、唐人お吉」「はあ、唐人お吉、聞いたことありますわ。唐人よ ここまでござれ天の原 三国一の富士が見たくば でっしゃろ」「バカねえ、落語じゃなくって清元よ。水上さんが作詞したんじゃない、知ってるの、懐かしくなってさあ」「先生の作詞ですか、先生が唐人お吉を作詞してはったんですか。えっと3ちゃんは何ちゃんですか」「だから3ちゃんじゃない」「そやから東京の3ちゃんはこっちでナンチャンですのん」「NHKの教育よ」「あ、ほんまや、やってますわ。なんか踊ってますわ」というわけで、あわてて携帯でとりましたんがこの写真です。
清元の舞踊というのでしょうか。作詞が水上勉先生で、作曲が清元栄三郎さん、振り付けが西川鯉三郎、踊りが西川鯉矢さんのラインナップです。清元なんか聞いたことはありましたが、見るのはTVでも始めてでした。トキワズとかシンナイとか落語にも出てきますので知ってないとほんまはあかんのですが。でもしかし、水上先生が清元を作詞されていたとは知りませんでした。大発見ですわ。

d0097697_1441539.jpg更けゆく空の ちぎれ雲  揚屋あげやも戸を閉ざし ぞめきの客の まばらなる
しどけないふり ひとえ帯  もすそ乱れの 雪の肌  千鳥の足に もつれゆく
下田 柿崎 松あらし  まだあげそめし うしともいわず つれ添いて
短く燃えし 夜はおぼろ  あれ見よ  お吉がゆくわいな
異国の人の あづさ弓 昨日の花も 今日の夢
日がな深酒 あらくれて  あれ見よ お吉が舞うわいな
昨日の花も 今日の夢
日がな深酒 あらくれて  あれ見よ お吉が舞うわいな
はや明け方の鐘の声  あれはうれしや 玉泉寺
川面に映る櫻木の 花盛る枝のしだれたる
髪つくろいにながむれば あれは赤根か雁島か
下田の港はぎょう天に 泣き交う鳥のさえわたる
なきかうとりのさえわたる・・・
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# by suijyoben | 2007-07-23 01:44 | 水上勉作品

竹の紙

「竹紙を漉く」という水上勉先生の中公新書があります。竹の紙の漉き方や想い等が書かれています。これを読めば、だれでも竹の紙を漉きたくてたまらんようになるのですが、先生の書かれたとおりにすれば案外簡単に漉くことができます。6月頃の若竹を伐採して、石灰を溶かした水に漬け込んで、半年ほど寝かした材料があればそこそこの紙が漉けます。現在、何人の方が日本で竹紙を漉いておられるのかわかりません。水上先生の直弟子と呼ぶべき方々は4人ほど存じ上げております。
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今回、ご紹介させていただく今竹生(こんちくしょう)さんは、意外にも水上先生の流れではない和歌山龍神村在住の作家さんです。名前がまずすばらしいです。お人柄もそのとおりです。ちょうど今、京都市寺町二条下ルのギャラリーテラで個展を開催中です。大きさやデザインがダイナミックで繊細でぬくもりのある忘れがたい作品です。ぜひ、ご覧下さい。また、ギャラリーテラさんも水上先生と大変ご縁の深いお店です。竹紙以外にも竹筆や竹ペンなど竹細工製品が揃っている珍しいお店です。↓でご紹介した「ひるげぇと」さんとも御池通をはさんで5分ほどの距離ですからどちらもすぐに行くことが出来ます。祇園祭も済んだ事ですし、今週末あたりぶらりと出かけてみてはどうでしょうか。
お詫びと訂正:下に書きました「ひるげぇと」さんの名付け親は、水上先生ではなくオーナー様のお父上でした。申し訳ございませんでした。
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# by suijyoben | 2007-07-20 00:28 | 水上勉の仲間たち

寺町 ギャラリー ヒルゲート

d0097697_23124286.jpg水上勉先生が名付け親ということで、京都市寺町三条上ルのギャラリー「ひるげぇと」をご紹介させていただきます。たびたびお邪魔しておせわになっております。今年は開廊20周年というおめでたい年回りだそうです。すごい企画が次々と予定されています。まずは、8月21日からの窪島誠一郎コレクション展。信濃デッサン館も無事再開館されることになり、その時期にあわせて開催されます。去年も拝見させていただきましたが、村山槐多、靉光や野田英夫などなどこころの栄養満点の作品に囲まれて、興奮してしまいました。そして、9月4日からは、20周年記念企画Ⅲとして、司修さんの原画展「プロヴァンス水彩紀行」ですよ。毎日芸術賞受賞作品が「ブロンズの地中海」でその旅の記録です。d0097697_2313138.jpg水上先生がお亡くなりになった今でも、相変わらずといったらなんですが、このひるげぇとに行けば、必ず水上先生のにおいが漂っているような気が致します。水上先生直筆の看板がその理由かもしれません。それにしても、ひるげぇと ってどういう意味なんでしょうかねえ。今度恥を偲んで聞いてきます。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、と上方落語ではよく言いますから。
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# by suijyoben | 2007-07-17 23:13 | 水上勉の仲間たち

新地の竹青

25年間贔屓にさせてもらっている、笑福亭三喬師匠の落語会のために大阪へ行ってまいりました。さすがに笑福亭松喬門下の筆頭弟子である三喬さんの人気は抜群で、大入り満員の大盛況でした。内容も本当にすばらしい出来でした。崇徳院を聞いてハンカチが必要なほど涙を流して笑い転げたのは始めての経験でした。今まで何十回といろんな崇徳院を聞きましたが、細かなディテールをちりばめて、また人物を生き生きと描き直して、べたな噺が蘇ったようでした。余韻に酔いしれて最終に乗り遅れてしまいました。
d0097697_2305866.jpgところで、落語会の世話役のお一人が、実は水上先生と懇意にされていた方だということも、今回の大発見でした。なんと、あの北新地のバー、水上先生が命名されたという「竹青」に何度もご一緒されたそうでんねん。「えー、ほんまですか。まだ、その店ありますのん」「あーもうないわ、変わってしもうたなあ。」「やっぱりもう無いんですね」「けど、場所は覚えてるさかい、今度おしえたるわ」「おおきに、すんません。お願いします。」
竹青いうおにぎり屋さんが、新地のそばにありますけども、ここは関係ないと思います。2年程前、新地の近くの超一流外資系ホテルのコンシェルジュのお姉さまから、「お泊りになっているお客様が、水上勉先生ゆかりのバーをお探しになっていらっしゃいます。お心当たりおまへんか」と連絡があったときに、探したのですがみつからへんかったのです。もうそのときには、替わっていたんだと思います。けど、三喬師匠の落語会から水上先生の「竹青」に繋がるなんてねえ。びっくりですわ。
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# by suijyoben | 2007-07-08 22:55 | 水上勉の仲間たち



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